2014年11月25日 (火)
2014年10月26日「デジタルコンテンツEXPO 2014」に行ってきました。
O2O NAVI・JINS MEME・マルチタッチディスプレイ・未来の黒板・ロボット・視覚や触覚による疑似体験などの魅力的な展示品の数々をご紹介致します!
- 「デジタルコンテンツEXPO」とは
- さまざまなコンテンツ技術(コンピュータグラフィクス・3D・VR・身体を用いたインタフェース技術・人間の五感に働きかける技術)のなかでも、研究開発段階にある製品化以前のシーズ技術やプロトタイプシステムを紹介して行く、デジタルイノベーションの架け橋的イベントです。
コンテンツ配信アプリ「O2O NAVI」
デジタル・コンテンツEXPOでは「O2O NAVI」というコンテンツ配信アプリで、iBeaconを使用したフロアマップ機能を導入していました。
「O2O Navi」には、「デジタルコンテンツEXPO 2014」の各ブースの案内情報が盛り込まれており、来場者は本アプリを手持ちのスマートフォンにインスールし、ブースの前に立つとブース内に設置されたBeacon機器より展示案内などスペシャルコンテンツを受け取ることが出来ます。出展企業は、展示会での自社ブースへの集客および来場者データの効率的な取得・活用が可能となります。
「O2O Navi」の利用方法
- App Storeよりダウンロードもしくは会場にて提供されるQRコードよりダウンロード
- アプリを起動
- ブースのサインの近くに立つ
- 気になった展示は「お気に入り」をマーク
- 会場内「O2O Bar」で専用Beaconにかざして、マークした「お気に入り」をお持ち帰り
- 「お気に入りページ」から励ましのコメントを送信
(引用元:「デジタルコンテンツEXPO 2014」の コンテンツ配信アプリ「O2O NAVI」を 「ACCESSTM Beacon Framework」をベースに開発・提供 | 株式会社ACCESS)
弊社サービス「Entrys」の紹介
iBeaconを使用した機能は弊社としても取り組んでいる事業です。
ワンタップで企業へのエントリーが可能なアプリ「Entrys」
「Entrys」は、就職活動時の合同会社説明会で、ワンタップで企業へのエントリーができるアプリです。
求職者は希望企業ブースで説明を受けた後、アプリ画面に立ち上がった「エントリーする」ボタンをタップするだけで、デジタルデータで保存したレジュメを企業に送信できます。
こちらもiBeaconを使用して、企業ブースのBeaconの電波を検知することで「エントリーする」というアクションが起こせる仕組みです。
JINS MEME 展示ブース報告
JINS MEME 展示ブースでは、実際に JINS MEME をかけたスタッフが展示説明を行っていました。
スタッフが実際にかけている JINS MEME から視線の向き(横の動き・縦の動き)をとらえた結果が、リアルタイムでディスプレイに表示されていました。
- JINS MEME 展示内容
- 採択技術名:JINS MEME
採択者名:株式会社JIN、慶應義塾大学、芝浦工業大学、東北大学
概要:世界初の三点式眼電位センシングと6軸センサを搭載したアイウエア型ウェアラブル「JINS MEME」の実演展示を行います。簡単なデモを通じて、メガネを通じて眼電位データや頭や体の動きがリアルタイム取得される様子を体感いただけます。
(展示ブースのパネル説明より)
タッチパネルの多様化
タッチパネル関連の展示に関しては、さまざまな形態の発表がありました。
- MultiTaction© [マルチタッチ ディスプレイソリューション]
- 株式会社 エヌジーシー ビジュアルソリューション事業部
私たちは、MultiTaction©というタッチディスプレイソリューションをご紹介しています。
スマートフォンの普及によって、手・指を用いて、思いのままにコンテンツを操作することが当たり前となってきています。
MultiTaction©は、さまざまなインタラクティブ・コンテンツをマルチウォールによる大画面上で展開します。
タッチポイント数は、無制限に認識することができます。しかも、それぞれの手・指を個別に認識しますので、複数ユーザでの誤動作の心配もありません。
2Dマーカをディスプレイにかざすと、特定のコンテンツが表示したり、IRペンでディスプレイに直接書き込みを行うなど、誰でも、より簡単にデジタルコンテンツにアクセスすることができます。
大画面でのこうした操作体験は、お手持ちのスマートフォンでの操作とは一味違います。
MultiTaction©は、新しいビジュアル・コミュニケーションの形を提供します。
(「O2O Navi」より)
- みらいのこくばんプロジェクト
- 株式会社 サカワ
学校制度がはじまり、100年以上の月日が流れました。
教科書も、ランドセルも、文房具も、変わりました。
でも、黒板は、ほとんど変わっていません。
だから、みんなで、黒板を変えていくプロジェクトを発足しました。
現在、全国の約10%の小中高の学校に、電子黒板が導入されました。
しかし、実態として、多くの先生はそれを使いこなすことができていません。
文字が書きづらい、生徒に板書させづらい、高機能すぎる、パソコンのリテラシーが低い先生が多い、デジタル用に授業の資料をつくるのが大変、学校内のWiFi環境が整っていない。
電子黒板文字を書くときの精度は、まだまだアナログの黒板には届きません。
やっぱり、アナログの黒板の良さはまだまだあるのです。
そこで、アナログの黒板はそのまま活かして、そこにカメラ付きプロジェクターを設置し、投影できるようにし、電子黒板でできることを組み合わせた、ハイブリッドな黒板のプロトタイプを制作しました。
ふだんは普通の黒板としてチョークで板書ができ、必要に応じて「動画や画像、消えない線」などを投影することのできる黒板です。
これは、2014年5月に開催した、教育ITソリューションEXPOに出展し、大きな反響を得ました。
プロジェクトは、学校の先生や、教育関係者、それ以外のいろんなアイデアをお持ちの方々、たくさんの人から、Twitterを通じて、たくさんの黒板に関する困ってること/アイデアを集めました。
こうして、1つの商品開発を、みんなで黒板の未来を考えるプロジェクトとして展開しました。
「みらいのこくばん」は、実際に商品化に向けて進めています。
(「O2O Navi」より)
その他おもしろかった展示
「デジタルコンテンツEXPO」で観覧者から特に注目されていた展示は、「視覚や触覚による疑似体験」が実際に体験できるもの、ロボットなどの目で見て分かりやすく「すごい」と思える技術の見せ方や、ITを使用した新しいコミュニケーションが体験できる。などの五感で感じることのできる展示に観覧者が集中していました。
- 株式会社シー・エヌ・エス 展示内容
- 展示技術名:テクノロジーで創るこれからのコミュニケーション
出展者名:株式会社シー・エヌ・エス
概要:WebSocketを利用したゲーム感覚のコミュニケーションツール。画面に手を触れることなくiPadを自在に操ることができるアプリケーション。360°実写VR。そしてARなど。最新のデジタルテクノロジーを、人と人、人と企業や商品をつなぐインターフェイスに。各種広告・イベント・プロモーションなどの企画制作会社ならではのアイデアと、テクノロジーを組み合わせた最新デジタルコンテンツをご紹介します。
(展示ブースのパネル説明より)
- スケルトニクス・アライブ展示内容
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採択技術名:スケルトニクス・アライブ
採択者名:スケルトニクス株式会社
概要:四肢動作を拡大する装置を開発することで、通常の人体では表現できないダイナミックな腕や脚の動きを実現することができます。動作拡大型スーツ“スケルトニクス”を開発しました。本スーツは力が増幅するタイプの外骨格ではありません。そのため、一般によくイメージされるような介護医療用または重作業用への利用は難しいです。しかしながらその圧倒的注視性能を生かしての新たなライブエンタテイメント機器としての使用が期待されます。
(展示ブースのパネル説明より)
- V-Sido OS 展示内容
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採択技術名:V-Sido OS
採択者名:アスラテック株式会社
概要:私たちが紹介する「V-Sido OS」は、ロボットを制御するためのシステムです。V-Sido OSを使えば、サイズや形状、用途を問わず、さまざまなロボットを制御できるようになります。
今回、私たちのブースでは、V-Sido OSで制御されたロボットの実例として、約1.3mの変形ロボット「Jadeite quarter」(BREAVE ROBOTICS)を展示しています。このロボットはビークル型とヒューマノイド型の2つの形態があり、それぞれの形態から自在に変形できます。さらにヒューマノイド型のときは、V-Sido OSの特徴の1つでもある二足歩行も可能となっています。
ところで、このロボットの名前にある「quarter」は、1/4という意味。実はこのロボットはプロトタイプで、このデザインのまま、最終的には約5メートルの変形ロボットを開発する予定です。この試みは「Project J-deite」としてWebサイトで公開していますので、そちらもぜひご覧ください(http://J-deite.jp/)。
私たちは、「ロボットが当たり前の社会」が必ずくると信じています。今回の展示で、そうした未来を築く技術となるV-Sido OSを、一人でも多くの人に覚えてもらえればと思っています。
(「O2O Navi」より)
キーワード: 3D,JINS MEME,バーチャルリアリティ,マルチタッチディスプレイ,ロボット
カテゴリ: グローバル,活動報告・レポート,コラム